The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

2. 遺伝・育種

2. Genetics/Breeding

[P2-34] フジキンカの交配方法検討による生産性向上

〇Yusuke Ikami1, Kei Terada1, Toshiyuki Otani1, Masatoshi Shibata1 (1.Shizuoka Prefectural Research Institute of Animal Industry Swine & Poultry Research Center )

【目的】フジキンカは当センターで開発した、金華豚とデュロック種の合成豚である。肉質に優れる一方、厚脂による収益性の低さが問題である。本研究では交配方法を変更し厚脂改善を図った。新たな交配方法による肉豚(NF)の産肉性及び肉質について調査した。【方法】フジキンカは戻し交配を2回行った後、家系内交配により生産されるが、NFは戻し交配の回数を省略し、最終世代の母豚をデュロック種とした。H30年5月からR2年6月までに出荷されたフジキンカ111頭、NF85頭の出荷日齢を調査した。超音波画像診断装置を用い出荷時におけるP2部位の背脂肪厚とロース断面積を調査した。肉質検査はフジキンカ22頭、NF7頭を用い、左半丸より最後胸椎から第4腰椎部胸最長筋を採取し調査した。【結果】出荷日齢NF166.1±10.8(日)、フジキンカ178.6±15.2(日)。背脂肪厚NF2.6±5.4(㎝)、フジキンカ3.1±7.4(㎝)。ロース断面積NF30.4±4.0(㎠)、フジキンカ27.4±3.5(㎠)。シェアバリューNF3.5±0.6㎏/㎠、フジキンカ2.5±0.6㎏/㎠。両区に有意差が認められた。【結論】交配方法変更により、厚脂が改善しロース断面積が増加した。出荷日齢も短くなり生産性が向上した。一方でシェアバリューの違いについてはNFの検体数が少ないことから、n数を増やし再度検討していく必要がある。