The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

6. 管理・環境

6. Management/Environment

[P6-30] 豚舎内の臭気を可視化する臭気センサーの試作

〇Kei Terada1, Yusuke Ikami1, Tosiyuki Otani1, Tukasa Sugiyama1, Masatosi Sibata1 (1.Shizuoka prefectural research institute of animal industry, swine and poultry research center)

【目的】豚舎内の臭気をリアルタイムで可視化するため、新たな臭気センサー(ODS)を試作した。ODSセンサー値と臭気物質の相関を調査し、実際に臭気を可視化した。【方法】当研究センターの肥育豚約100頭が飼養されている豚舎(南北17m×東西32m)に設けた30地点のODSセンサー値(低いほど臭気が強い)、温度、湿度、アンモニア濃度及び低級脂肪酸濃度(プロピオン酸、ノルマル酪酸、イソ吉草酸及びノルマル吉草酸)を3回反復して収集した。アンモニア濃度は検知管法で、低級脂肪酸濃度はGC-FID法で測定した。ODSセンサー値と臭気物質の相関を調査するため、ODSセンサー値を目的変数とした、重回帰分析を実施した。【結果】ODSセンサー値を目的変数、アンモニア濃度、プロピオン酸濃度及び温度を説明変数とした回帰式は、ODSセンサー値=-0.74*アンモニア濃度+-210*プロピオン酸濃度+3.2*温度+切片となり、決定係数は0.66であった。p値はそれぞれ、0.01、0.03及び0.00で、標準回帰係数は0.26、0.18及び0.49であった。また、温度の影響を補正する回帰式を作成した。【結論】ODSセンサー値はアンモニア濃度、プロピオン酸濃度が上昇すると低下したため、豚舎内の臭気を数値化していると考えられた。温度の影響を補正したセンター値により、豚舎内の臭気を可視化できた。