The 129th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

4. Morphology・Physiology

形態・生理1

Wed. Sep 15, 2021 8:40 AM - 12:00 PM 形態・生理 (オンライン)

Chairperson:Hideki Ogasawara, Susumu Muroya, Masatoshi Matsuzaki, Ken Kobayashi, Naoki Isobe, Yutaka Suzuki

[IV-15-18] 肥満2型糖尿病モデルマウスの空腸における病態生理学的解析

*Mei Nishida1, Fuko Kuroki1, Tomoki Ogo1, Tomohiko Sasase1, Miki Sugimoto1, Kinuko Uno2, Katsuhiro Miyajima2, Takeshi Ohta1 (1. Kyoto Univ., 2. Tokyo Univ. of Agr.)

【目的】腸管透過性の亢進がインスリン抵抗性を増加させることが明らかになっており、腸管における生理学的機能変化が糖尿病病態に関わっていると考えられる。そこで本研究では、2種類の肥満2型糖尿病モデルマウスにおける高脂肪食負荷による空腸における影響を、病態生理学的に検討した。【方法】6週齢の雄性db/dbマウス、KK-Ayマウス及びC57BL/6Jマウス(正常対照動物)に、通常食(CE-2)、高ショ糖/高脂肪食(QF)、2%コレステロール添加高ショ糖/高脂肪食(WD)を給餌し、8週間飼育した。血液パラメーターの測定、空腸の組織学的解析、RT-qPCR法による空腸における炎症関連因子(TNFα)、栄養吸収関連因子(CD36、SGLT1)、TJ関連因子(Occuldin、ZO-1)の発現解析を行った。【結果】糖尿病モデルマウスで肥満、高血糖、高脂血症が認められ、WD給餌により血中コレステロールが顕著に増加した。空腸の絨毛高はKK-Ayマウスで高値を示した。糖尿病モデルマウスでOcculdin、ZO-1の発現量が減少した。またいずれの動物においても高脂肪食負荷によりCD36の発現量が増加し、その増加は糖尿病動物においてより顕著であった。本研究において、糖尿病モデルマウスにおいてTJ関連因子が減少し、高脂肪食負荷により脂肪酸やLPSのトランスポーターであるCD36が増加するという結果が得られた。