The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

1. 栄養・飼養

栄養・飼養2

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場1 (オンライン)

Chairperson: Akira Kurosawa(Tokyo university of Agriculture), Kenichi Izumi, Masahito Kawai, Takamitsu Tsukahara(Kyoto Institute of Nutrition & Pathology), Takahiro Kawase, Sho Ishikawa, Hajime Kumagai, Takuji Hirayama(UNIV of Ishikawa pref.)

3:50 PM - 4:00 PM

[I-16-35] ルーメン内メタン生成に与える市販褐藻飼料添加の影響

*Ayuka Sanada1, Maho Yamanaka1, Yasunori Baba1, Hideaki Hayashi2, Takuji Hirayama1 (1. Ishikawa Prefectural Univ., 2. Rakuno Gakuen Univ.)

【目的】本研究では、反芻家畜からのメタン排出抑制に関する研究の一環で、ルーメン内容物に市販褐藻飼料を添加培養した場合のガス生成量および発酵性状への影響について検討した。【材料および方法】試験には、家畜用飼料として市販されている褐藻飼料(Ascophyllum nodosum)を用い、人工ルーメン液に添加し培養を行った。人工ルーメン液は、成牛2頭から採取したルーメン内容物とMcDougallの人工唾液から調製した。培養は、39℃で0、3、6、12および36時間行い、生成されたガスをそれぞれ採取した。採取したガスのメタン、水素および二酸化炭素濃度を測定し、成分の経時的な変化について検討した。また、培養36時間後に人工ルーメン液のpH、プロトゾア数およびVFA濃度を測定し、褐藻添加による影響について検討した。【結果および考察】培養12時間後において、褐藻添加区のメタンおよび水素濃度は無添加区に比べて有意に低くなった(p<0.05)。また、二酸化炭素濃度は培養36時間後において褐藻添加区が無添加区に比べ有意に低くなった(p<0.05)。培養36時間後の人工ルーメン液のpH、プロトゾア数およびVFA濃度は、褐藻添加による有意な変化は認められなかった。今回の試験から、市販褐藻飼料の添加給与が、ルーメン内における微生物発酵を維持させながら、メタン生成を抑制できる可能性が示唆された。