The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

1. 栄養・飼養

栄養・飼養3

Fri. Sep 16, 2022 3:00 PM - 5:00 PM Zoom会場3 (オンライン)

Chairperson: Kiyonori Kawasaki, Yoshiaki Hayashi(Faculty of Agriculture, Meijo Univ.), Satoshi Koike, Akihiko Hagino

3:20 PM - 3:30 PM

[III-16-23] 育成羊の野草地放牧における低タンパク質補助飼料の給与が増体量に及ぼす影響

*Keigo Asano1, Ayaka Miyatani1, Akane Yoshihara1, Motohiko Ishida1 (1. Ishikawa Pre. Univ.)

【目的】育成羊の野草地放牧では、採食草からの養分摂取量が季節的に変化することでタンパク質とエネルギーのアンバランスが引き起こされ、増体成績が低下することが示唆されている。本研究では、放牧中に低タンパク質の補助飼料を給与することで増体成績の向上を図ることを目的に放牧飼養試験を実施した。【方法】野草地放牧中の去勢育成羊6頭を用い、Control(n=3)と低タンパク質飼料給与区(LP区; n=3)に割り当てた。2019年5月31日から10月16日までを試験期間とし、野草の自由採食が可能な昼夜放牧を実施した。両区には体重の約1%相当の補助飼料を個別給与し、それぞれの養分含量をControl; TDN 85.8%、CP 14.3%、TDN/CP 6.0 、LP区; TDN 84.4%、CP 9.3%、TDN/CP 9.4とした。6月から10月の各月にn-アルカン法を用いて、野草種ごとの乾物摂取量と養分摂取量を推定した。採食草種組成の推定にはEATWHATソフトウェア(Dove & Moore, 1995)を用いた。【結果】7月、9月、10月では野草からのCP摂取量が増加することで摂取養分中のTDN/CPは低下した。補助飼料のCPの供給を制限し、TDN摂取量を高めることで、 摂取量全体のTDN/CPの低下は緩和され、増体量の向上につながることが示唆された。