The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

1. 栄養・飼養

栄養・飼養3

Fri. Sep 16, 2022 3:00 PM - 5:00 PM Zoom会場3 (オンライン)

Chairperson: Kiyonori Kawasaki, Yoshiaki Hayashi(Faculty of Agriculture, Meijo Univ.), Satoshi Koike, Akihiko Hagino

4:10 PM - 4:20 PM

[III-16-28] 子豚の離乳時体重の高低による血液生化学性状値及び腸内細菌叢の比較

*Kasumi Suzuki1,4, Gou Yoshioka1, Tomoko Suda2, Hiroki Shinkai2, Hirohide Uenishi3, Haruki Kitazawa4, Yoshihiro Muneta2 (1. Gifu Prefectural Livestock Research Institute, 2. National Institute of Animal Health, NARO, 3. Institute of Agrobiological Sciences, NARO, 4. Tohoku Univ)

【背景】養豚業において離乳時体重は、その後の成長性に影響するため重要視されている。本研究では離乳時体重を高くする要因の探索を目的とした。【材料及び方法】調査対象は2022年5から6月に21日齢で離乳された三元交雑豚計1776頭とした。離乳時体重の高低各150頭(H群及びL群、去勢148頭、雌152頭)を選出した。腸内細菌叢解析は、両群の計42検体で実施した。【結果】性別による離乳時体重への影響はなかった(P=0.16)。白血球数は群間で差はなかった(P=0.27)。血中コルチゾール濃度はH群で27.45±20.9ng/mlで、L群で40.48±24.9ng/mlであり、群間で差があった(N=63, P<0.05)。血中グルコース濃度は、群間で差がなかった(P=0.11)。腸内細菌叢解析により、Dorea属菌の割合、またFirmicutes/Bacteroides比(F/B比)がH群で有意に高いことが示された(p<0.01)。【考察】白血球数とコルチゾール濃度の結果から、本養豚農場の離乳時体重は、感染症ではない他のストレス要因の影響が大きかったと示唆される。Dorea属菌及びF/B比の上昇は、増体の改善を示す指標となりうるため、ストレスがこれらに与える影響を明らかにする必要がある。【謝辞】本研究はJRA畜産振興事業の支援により実施した。