The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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優秀発表賞応募講演

優秀発表賞応募講演

優秀発表賞応募講演3(畜産物利用、畜産経営)

Thu. Sep 15, 2022 9:00 AM - 10:45 AM Zoom会場3 (オンライン)

Chairperson: Jun-ichi Wakamatsu, Tadashi Nakamura, Kenji Fukuda, Takeyuki Ozawa(Nippon Veterinary and Life Science University)

10:15 AM - 10:30 AM

[IIIYS-06] 「ポストイムノバイオティクス」の呼吸器モデル系による抗ウイルス免疫評価

*Mikado Tomokiyo1,2, Hikari Yamamuro1,2, Ryoko Shibata1,2, Kotaro Fukuyama1,2, Leonardo Albarracín2,3, Wakako Ohtsubo1,2, Julio Villena2,3, Haruki Kitazawea1,2 (1. Tohoku Univ., 2. CFAI, 3. CERELA-CONICET)

【目的】 近年、ウイルスの感染防御に向けたポストイムノバイオティクスの利活用が期待されている。最近、我々は特定のポストイムノバイオティクスの経鼻投与が肺胞マクロファージにおける抗ウイルス免疫応答を増強し、RSウイルス(RSV)感染による重篤化を軽減することを見出した。本研究では、ブタ肺胞マクロファージ(3D4/31細胞)を用いたin vitro免疫評価系の確立を通して、ポストイムノバイオティクスの利用性拡大に向けた基盤構築を目的とした。【方法】 RSV感染モデルの構築に向けて3D4/31細胞のpoly(I:C)に対する応答性を検討した。Lactobacillus gasseriに属する菌株ライブラリーの中から網羅的解析により選抜された免疫パラメーターの発現誘導能を指標に抗ウイルス性ポストイムノバイオティック菌株の選抜評価を行った。【結果】 3D4/31細胞は、poly(I:C)に応答し、インターフェロン (IFN)-β等の抗ウイルス因子の発現を増加させた。さらに、IFN-βおよびRNase Lの発現誘導に優れたポストイムノバイオティック菌株としてLAB36、39および40の3株を選抜した。選抜株の免疫調節作用を評価した結果、全ての菌株は、IFN-βやRNase L等の抗ウイルス因子の発現を顕著に増強させた。以上の結果より、本評価系は、ポストイムノバイオティクスの免疫評価系として有用と期待された。