The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

4. 形態・生理

形態・生理1

Fri. Sep 16, 2022 9:00 AM - 12:00 PM Zoom会場4 (オンライン)

Chairperson: Takeshi Ohta, Takashi Bungo(Graduate School of Bioshere Sciences, Hiroshima University), Fuminori Kawabata(Faculty of Agr. and Life Sci., Hirosaki Univ.), Toshie Sugiyama, Takahiro Suzuki, Masaru OCHIAI , Sanggun Roh

11:00 AM - 11:10 AM

[IV-16-13] 放牧および自給粗飼料で生産したDouble muscled 日本短角種の第一胃乳頭の解剖学的解析と枝肉成績

*Reina Fujimoto1, Takeru Yoshino1, Hideki Ogasawara1 (1. Kitasato Univ)

【目的】筋肥大抑制因子であるミオスタチンが欠損するDouble muscled(DM)日本短角種は穀物飼養で産肉性が約1.5倍増加することが報告されている。我々は過去の大会で放牧と自給粗飼料で生産したDM日本短角種の放牧時の骨格筋特性として、筋線維の経の大きい速筋型筋線維の構成割合が高いことを報告した。したがって、放牧と自給粗飼料のみの飼養管理下でも高い産肉性が期待されるが、その詳細は不明である。本研究では第一胃の解剖学的解析とともにその産肉性を明らかにすることを目的とした。 【方法】放牧と自給粗飼料のみで生産されたDM日本短角種および通常日本短角種去勢4頭を用い、4ヶ月間の放牧飼養後、出荷した。屠畜後、第一胃の4部位を採取し、各部位を1cm角に整形した。整形後、第一胃乳頭を切り取り、密度、表面積を測定した。枝肉成績は牛枝肉格付明細書から解析し産肉性を評価した。 【結果】第一胃乳頭の密度は第一・第二胃溝以外の部位でDMが高く、表面積は背嚢および第一・第二胃溝で大きかった。枝肉成績ではDMでロース芯面積が大きく枝肉重量が小さかった。一方、部分肉歩留はDMおよび通常日本短角種で約70および60.7±3.6%とDMで著しく高かった。以上より、本研究で初めてDM日本短角種の第一胃の解剖学的所見が得られ、放牧と自給粗飼料で生産した場合も産肉性が高い可能性が示唆された。