The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場6 (オンライン)

Chairperson: Toshihisa Sugino(Graduate School of Biosphere Science), Yayou Ken-ichi, Shiho ISHIKAWA, Shigeru Morita, Miki Sakatani, Ken-ichi Takeda, Yuzo Kurokawa, Shogo Higaki(Division of Hygiene Management Research National Institute of Animal Health National Agriculture and Food Research Organization)

1:50 PM - 2:00 PM

[VI-16-07] 三重県酪農場における、ホルスタイン種搾乳牛の各季節における反芻時間と牛側要因の関連性分析

*Takahiro Seto1, Yuichi Toba2, Takayuki Watanabe1 (1. Shizuoka Professional University Junior College of Agriculture, 2. Chita Large Animal Clinic Mie Branch)

【目的】暑熱期において反芻時間と乳量及び乳期は関係があることが知られているが、季節ごとの傾向の違い及び産次との関連性は不明な点が多いため調査した。【材料と方法】2019年2月1日から2020年2月12日までの期間、三重県津市の酪農場(ロボット搾乳とパーラー併用、フリーストール、PMR+配合飼料給与)のホルスタイン種搾乳牛592頭について、1日ごとの反芻時間(分)、乳量(kg)、乳期、産次データを農場の牛群管理システム(T4C、レリー)から取得した(延べデータ日数=113,530日)。調査期間は時期及び暑熱または寒冷ストレスを考慮して7季節に区分し、各季節において反芻時間を目的変数、乳量、乳期及び産次を説明変数とした線形混合モデルによるマルチレベル分析(変量効果:個体、交互作用あり、ランダム傾き)を実施した。【結果】全ての季節において乳量及び乳量と乳期の交互作用の関係は統計学的に有意(p < 0.05)であったが、その他の説明変数(交互作用含む)は、季節ごとに有意な関係の項目が異なっていた。傾きの個体間変動に関する推定値は、暑熱が厳しい期ほど分散が大きい傾向であった。【考察】どの季節においても反芻時間と乳量及び乳期は関連するが、その影響は乳期ごとに異なることが示唆された。また、暑熱が厳しいほど、反芻時間と乳量および乳期の関係は、個体ごとのばらつきが大きくなることが示唆された。