The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場6 (オンライン)

Chairperson: Toshihisa Sugino(Graduate School of Biosphere Science), Yayou Ken-ichi, Shiho ISHIKAWA, Shigeru Morita, Miki Sakatani, Ken-ichi Takeda, Yuzo Kurokawa, Shogo Higaki(Division of Hygiene Management Research National Institute of Animal Health National Agriculture and Food Research Organization)

4:00 PM - 4:10 PM

[VI-16-20] 授乳期母豚の暑熱ストレスを示す温熱指標における湿度の影響

Yoko Shiraishi1, *Kentaro Orihara2, Yusuke Nakahara2, Katsuji Uetake3, Takeshi Ogasawara4 (1. Kanagawa Pref. Livestock Industry Div., 2. Kanagawa Pref. Industry Technology Ctr., 3. Azabu Univ., 4. Meisei Univ)

【目的】演者らは、2021年度室内環境学会学術大会において、簡易な分娩豚房の改良により、暑熱時の授乳期母豚の呼吸数と飼料摂取量が改善される可能性について報告した。そこで、暑熱時の母豚の呼吸数の温熱指標による推定において、湿度の影響について検討したので報告する。【方法】試験は、2021年7月から9月に神奈川県畜産技術センターで実施した。供試豚は、ランドレース種雌豚(1~2産)を豚房の改良の有無による2水準に、分娩から離乳までの期間にそれぞれ3頭ずつ配置した。分娩豚房の改良では,スノコの冷却および子豚保温箱からの輻射熱を抑制した。毎日13時の母豚の呼吸数と温熱指標(気温、湿度、THI、WBGT、ER)との関係について検討した。【結果】気温は21.0~34.5℃、THIは69.1~83.5、WBGTは18.9~28.4℃、ERは1031~2358であった。呼吸数を目的変数、気温と豚房を説明変数とした重回帰分析の決定係数は0.289であったが、目的変数に湿度を加えると0.304と高くなった。気温と湿度から算出されるTHIまたはERと豚房を説明変数とした決定係数は0.293および0.020と湿度の影響が大きいERでは有意性は認められなかった。湿球および黒球温度から算出されるWBGTと豚房を説明変数とした決定係数は0.314と検討した温熱指標の中で最も高かった。