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[II-20-01] 乳用牛預託哺育・育成牧場における発育が初産時の分娩月齢および泌乳初期乳量に及ぼす影響
【目的】乳用牛預託哺育・育成牧場(以下、預託牧場)間には増体成績および預託による初産分娩月齢(AFC)および305日乳量への効果に差異があることを報告した(日畜第129、130回大会)。預託牧場における育成時の発育とAFCおよび初産泌乳初期乳量(ELMY)との関連について検討した。【方法】預託牧場10戸において各牧場約50頭の体重と体高を0~10か月齢に定期的に測定した。牛群検定記録から各個体のAFCおよびELMYを取得した。AFCおよびELMYに影響する要因について回帰分析を行った。各預託牧場における体重と体高の平均値および体重の変動係数を説明変数としたクラスター分析を行い、クラスター間のAFCおよびELMYを比較した。【結果】AFC、ELMYともに平均日増体、預託牧場、出生季節の効果が有意な回帰式が導かれ、平均日増体0.1 kg増加によってAFCは0.24か月短縮し(P<0.05)、ELMYは0.64 kg/日増加した(P<0.1)。クラスター1は体重および体高が大きく体重の変動係数は小さかった。クラスター2は体重および体高が小さく、クラスター3は体重の変動係数が大きかった。AFCはクラスター1(23.5)において3(25.1)より早く(P<0.05)、ELMY(kg/日)はクラスター2(27.2)において1(31.0)および3(30.1)より少なかった(P<0.05)。