The 131st Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

4. 形態・生理

形態・生理

Wed. Sep 20, 2023 1:00 PM - 4:20 PM Venue 7 (Lecture Room 21 and 22)

Chairperson: Ryuichi Tatsumi, Tomohito Iwasaki, Kan Sato, Naoki Isobe, Susumu Muroya

1:20 PM - 1:30 PM

[VII-20-19] 採卵日齢が異常硬化胸肉の発現に及ぼす影響

*Tomohito Iwasaki1, Yasuhiro Hasegawa1, Michi Yamada1, Marina Hosotani1, Takafumi Watanabe1, Takeshi Kawasaki2 (1. Rakuno Gakuen Univ., 2. KAWAVET LLC)

【目的】我々はブロイラーの胸肉が異常に硬化したWooden Breast(以下,WB)の発現に関わる要因を調査している.本研究では,種卵鶏の採卵日齢の差異がブロイラーのWB発現に及ぼす影響について調査した.【方法】日齢が異なる種鶏(201日齢:Yg,306日齢:Md,446日齢:Ol)から得られた受精卵を孵化させ,得られたヒナをYg, MdならびにOlとして,平均体重および雌雄数が同程度になるように12羽ずつの3群とし,同一の飼育条件にて46日齢まで飼育した.評価項目は生体重,46日齢での挙上試験による背面での翼の接着の有無,胸肉の組織観察ならびに筋線維の真円度,WBの発現に関わると予想しているミトコンドリア関連遺伝子の発現量とした.【結果】46日齢での生体重は各群間で有意な差異はなかったが,雌雄間ではいずれの群においても有意にオスが重かった(p<0.05).挙上試験の結果,OlのオスはWBを示す挙上(-)個体の割合が80%であったが,YgあるいはMdでは挙上(-)の個体が少なかった.筋線維の真円度はOlのオスで有意に高い値を示した(p<0.05).以上のことから,採卵日齢が高いとWBを発現する割合が高く,特にオスで顕著であることが示された.各種遺伝子発現量については,大会当日に報告する.