The 131st Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Presentation information

口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境・動物介在・畜産経営

Wed. Sep 20, 2023 9:00 AM - 11:50 AM Venue 10 (Lecture Room 34)

Chairperson: Fumihito Miyatake, Hisashi Nabenishi, Shigeru Morita, Hideaki Hayashi

11:20 AM - 11:30 AM

[X-20-14] 鼻プレートを用いた2段階離乳による黒毛和種子ウシの離乳時ストレスの低減効果

*Yuma Uda1,2, Kento Arai1,2, Hiroshi Asano1,2, Kyouhei Sakamoto2, Noritugu Abe2, Shiori Ashibe2, Masato Aoyama1, Yoshikazu Nagao1,2 (1. Agriculture, Utsunomiya Univ, 2. Farm of Utsunomiya Univ)

【背景】子付和牛の離乳時には母子に大きなストレスが付加される。その結果、子ウシには発声や徘徊等の不安行動や食欲不振等が引き起こされる。そこで、母子にかかるストレスを軽減することを目的に、子ウシの鼻プレート(NP)装着による断乳後に母子分離を行う二段階離乳の効果について検討した。【方法】宇大附属農場で飼養管理している黒毛和種子ウシ16頭を供試した。母子分離予定日を3または5ヶ月齢に設定し、それぞれ2週間前に子ウシにNPを装着し、母子分離後に取り除いた(NP区)。NPを装着せずに母子分離した区を対照区とした。母子分離当日から翌日にかけて発声回数及び徘徊歩数を計数した。また、母子分離日の24h前および分離後0、24、48および168hに採血を行い、コルチゾル濃度を測定した。【結果と考察】発声回数については、いずれの月齢においても、対照区で母子分離5h後から増加し、翌日にかけてNP区に比べて多かった(P<0.05)。徘徊歩数については、3ヶ月齢において、対照区で6h後から増加し、翌日にかけて高い傾向が認められた。血中コルチゾル濃度については、5ヶ月齢においては24h後に、3ヶ月齢においては0h後に、対照区でNP区に比べて高かった(P<0.05)。以上より、NP装着による二段階離乳は、3ヶ月齢及び5ヶ月齢において、離乳(母子分離)時のストレスを低減することが示唆された。