The 131st Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境・動物介在・畜産経営

Wed. Sep 20, 2023 1:00 PM - 3:10 PM Venue 10 (Lecture Room 34)

Chairperson: Akihiro Matsuura, Takeshi Yasue, Shimizuike Yoshiharu, Hiroyuki Hirooka

2:20 PM - 2:30 PM

[X-20-24] 主婦層におけるA2ミルクへの関心

*Mai Tokunaga1, Masahiro Osada1, Takeyuki Ozawa1 (1. Nippon Veterinary and Life Science University)

【目的】A2ミルクへの関心が高まっている。しかし販売経路は限定的で、消費者の認知度は低いものと考えられる。本研究ではA2ミルク認知度や購買意欲、一般牛乳との嗜好性差異を調査することにより、国内市場展開の可能性について検討を加える。【材料および方法】学園祭来場者のうち、主婦を対象としてアンケートおよび嗜好性調査を実施した(n=193)。アンケートは一般牛乳とA2ミルクへの認識度と興味について、嗜好性調査ではJA中標津製A2ミルクと同組合の一般牛乳を用いて実施した(n=186)。【結果と考察】A2と牛乳との間に嗜好性の差異は認められなかった。A2認知度は全体の16%にとどまるものの、販売経路が限定的であることを踏まえると、高い数値であるとも思慮される。また「お腹に優しい」として市販されている乳飲料「アカディ」との混同も考えられるため、一層の精査が必要である。「日常的に飲みたい」とした層は全体の13%、「価格次第」とした層は37%であった。販売価格については、「価格次第」回答層の平均価格は207円/本であり、販売価格との間に182円の乖離が認められた。また「飲みたい」とする階層は、有意差はないものの他と比較して「産地と生産者」を重視する傾向があった。以上のことから普及に当たっては牛乳飲用に際して一定のこだわりを持ち、かつ高価格であっても付加価値を求める階層を対象にすべきであろう。