○中垣 俊之 (北海道大学 イグノーベル賞受賞)
要旨:粘菌という巨大なアメーバは,迷路を解いたり,人間社会の鉄道網に匹敵する交通網を設計できることがわかってきました。
でも脳もないのにどうやって?体の動きをうまく使って良い解を導いているようです。そんな解き方を粘菌の計算方法として見てみると,ヒトの社会で見られる問題解決方法との思わぬ類似性が見えてきました。ヒトが社会をなして実現する集団的な知能と粘菌の「知能」的なるものを見比べてみます。
でも脳もないのにどうやって?体の動きをうまく使って良い解を導いているようです。そんな解き方を粘菌の計算方法として見てみると,ヒトの社会で見られる問題解決方法との思わぬ類似性が見えてきました。ヒトが社会をなして実現する集団的な知能と粘菌の「知能」的なるものを見比べてみます。