第92回日本細菌学会総会

セッション情報

市民公開講座

[Pablic Open Lecture] 奇想天外!市民公開講座

2019年4月22日(月) 16:00 〜 18:00 第1会場 (1F 特別会議場)

共催・協賛: 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター/Global Institution for Collaborative Research and Education, Hokkaido University

中垣 俊之 (北海道大学 イグノーベル賞受賞)

要旨:粘菌という巨大なアメーバは,迷路を解いたり,人間社会の鉄道網に匹敵する交通網を設計できることがわかってきました。
でも脳もないのにどうやって?体の動きをうまく使って良い解を導いているようです。そんな解き方を粘菌の計算方法として見てみると,ヒトの社会で見られる問題解決方法との思わぬ類似性が見えてきました。ヒトが社会をなして実現する集団的な知能と粘菌の「知能」的なるものを見比べてみます。

高井 研 (海洋研究開発機構)

要旨:2400 年前のアリストテレスぐらいから人類は悶々と「生命とは何か?」について考えてきました。
またヒトは思春期とか青春期になると「ヒトとして生きるとはどういうことか?」みたいに思い悩んだりしますね。ワタクシはもうかれこれ30年近く,この地球の生命が生存する限界環境の探査を行ってきました。自画自賛すると「世界最強の極限生命ハンター」です。そのワタクシがもうはっきりくっきり言っちゃいますよ。「生命とは1V,10-16W の電化製品である。そしてヒトは1V,100Wの電化製品である」と。その意味を知りに来てください。