第94回日本細菌学会総会

講演情報

[学会企画]中・高校生研究発表セッション

[JRS] [学会企画]中・高校生研究発表セッション

2021年3月23日(火) 16:00 〜 18:00 チャンネル3

コンビーナー:河村 好章(愛知学院大学),寺尾 豊(新潟大学)

[JRS-11] 生分解性プラスチック

○小野 泰雅,伊東 優成 (名城大学附属高等学校)

現在,環境問題としてごみ問題と地球温暖化が世界中で注目されている。ごみ問題は自然環境にプラスチックのごみが捨てられ,環境破壊につながる事である。また,地球温暖化は工業や産業の発展によって排出される二酸化炭素の量が増えることによって引き起こされるオゾン層の破壊や海抜の上昇などを言う。
ごみ問題を解決するための手段として生分解性プラスチックが,地球温暖化を解決するための手段としてカーボンニュートラルというものが注目されている。生分解性とは微生物によって分解することができることで,カーボンニュートラルは総合的な二酸化炭素排出量に変化がないことを言う。私たちは,そのような環境問題に対して効果的なものがあることを知り,環境問題の解決に貢献したいと考えた。
そこで,私たちは生分解性プラスチックであるポリ乳酸に着目した。ごみ問題を解決するとともに,これを植物材料から作ることでカーボンニュートラルも達成することを目標に研究を行った。植物から得たグルコースを乳酸菌による乳酸発酵で乳酸を得る方法を検討した。得られた乳酸を加熱脱水縮合させることによってポリ乳酸を作るとともに微生物によるポリ乳酸の生分解性を確かめるために土と腐葉土に入れて経過観察を行った。