The 94th Annual Meeting of Japanese Society for Bacteriology

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Research presentation by junior high school and high school students

[JRS] Research presentation by junior high school and high school students

Tue. Mar 23, 2021 4:00 PM - 6:00 PM Channel 3

Conveners: Yoshiaki Kawamura (Aichi Gakuin University), Yutaka Terao (Niigata University)

[JRS-5] The antibacterial effects of alcohol concentration and plant extracts

Yuho Ikuta, Kurumi Sekimoto, Yuka Terazono, Saya Murakami, Chisato Morikawa, Mizuki Yamasaki, Sayaka Yamashita, Kana Watanabe, Yuika Abe, Ayane Sakamoto, Yukari Maeda, Nanaka Morita, Honoka Yoshitome, Shinjiro Uragami, ○Itsuki Kanaya (Kumamoto Prefectural Kumamoto Kita High School)

新型コロナウイルス感染症の流行により,消毒液の需要が高まり,アルコール消毒液の入手が困難な状況が生じた。市販のアルコール消毒液は,商品によって濃度が異なっているため,本研究ではアルコール濃度を減らしつつ抗菌効果が維持できる濃度を検討した(実験①)。さらに添加物を加えることで,低アルコール濃度でも抗菌効果を高めることができないか調査するため,伝承薬として抗菌作用が期待できる植物抽出液を添加して,抗菌効果を比較した(実験②)。実験①では,厚生労働省のガイドラインに基づいた方法で手洗いを実施し,同条件下で机を触った。その後,30%,50%,70%のエタノール水溶液を3mLずつ手にとり,10秒間均一になるよう掌だけにしみこませ,寒天培地に掌を押し付けた。採集した細菌・真菌類は,約48時間,37℃の恒温条件下で培養した。その結果,エタノール濃度70%,50%,30%の順に発生量が少なくなる傾向にあった。また,エタノール濃度50%と70%では,抗菌効果に大きな差が見られた。実験②では,実験①では効果が低くなった30%エタノールで乾燥させた植物を抽出し,植物抽出液として利用した。植物材料は,ヒガンバナ,ドクダミ,カイワレダイコン,ヨモギの根・葉・茎を用いた。実験では,手の常在菌を水で洗い流したものに,それぞれの植物抽出液と混ぜて寒天培地で培養した。ヒガンバナはアルカロイドを含む有毒植物として知られている。特に根は,ヒガンバナの中で最も毒性が強い部分と報告されており,抗菌性も高いと仮説を立てた。一方で,カイワレダイコンやヨモギの葉の可食部であるため,ヒトにとっての毒性は無いと考えられ,細菌・真菌類への抗菌性も低くなると予想した。