[JRS-9] イシクラゲの中で共生している細菌
イシクラゲの細胞外マトリックスの中に内生している細菌がいるかどうかを調査し,さらに内生細菌がどのような性質や働きがあるのかを明らかにするためにグラム染色や抗菌活性の実験を行った。実験結果から細胞外マトリックスには少なくとも8種類以上の内生細菌が存在し,そのうちの3種の細菌は抗菌活性を持つことが分かった。イシクラゲは自然に内生細菌を持っているのではなく,意図的に内生細菌を住まわせているのではないかと考える。また,抗菌活性を持っていない細菌のメリットとしては分裂増殖を行うことができるということも考えられる。