[ODP-015] Effect of Heat-killed L. johnsonii against coccoid formation and drug sensitivity of H. pylori
【目的】Lactobacillus johnsonii No.1088はHelicobacter pyloriに増殖抑制効果がある細菌として,広く知られている。近年,L. johnsonii No.1088の加熱死菌体がH. pylori の球形化を誘導することが報告されている。しかし誘導されたH. pylori の球形菌の形質変化に関しては十分な検討がされていない。そこで,本研究ではL. johnsonii No.1088の加熱死菌体を用いて,球形化したH. pyloriの生存性を培養法や,その他の生菌選択的な手法を用いて定量し,併せて球形化したH. pyloriの薬剤感受性に及ぼす影響を明らかにすることを目的として検討を行った。
【方法】L. johnsonii No.1088加熱菌体とH. pyloriをそれぞれの濃度で混和した。クラリスロマイシンあるいはメトロニダゾールあるいはアモキシシリン含有5%馬血清添加ブルセラ寒天培地を作成し,混和菌液をマイクロプランターにて接種し,コントロール菌液と比較することで最小発育阻止濃度(MIC)への影響を検討した。球形化したH. pyloriはPMA-PCRを用いた生菌選択的PCRおよびATP活性を指標として定量した。
【結果】上記の寒天平板希釈法によるMIC測定の結果L. johnsonii No.1088加熱死菌体を加えることで,MIC値が2倍以上変化した結果は認められず,寒天平板希釈法にてMIC値を求める際の妨げにはなっていないことが示唆された。一方でPMA-PCRを用いた生菌選択的PCRにおいては,本菌生菌が死菌同様にPCR阻害を受けたことが示唆され,球形化した本菌の定量化にはさらなる検討が必要と考えられる。
【方法】L. johnsonii No.1088加熱菌体とH. pyloriをそれぞれの濃度で混和した。クラリスロマイシンあるいはメトロニダゾールあるいはアモキシシリン含有5%馬血清添加ブルセラ寒天培地を作成し,混和菌液をマイクロプランターにて接種し,コントロール菌液と比較することで最小発育阻止濃度(MIC)への影響を検討した。球形化したH. pyloriはPMA-PCRを用いた生菌選択的PCRおよびATP活性を指標として定量した。
【結果】上記の寒天平板希釈法によるMIC測定の結果L. johnsonii No.1088加熱死菌体を加えることで,MIC値が2倍以上変化した結果は認められず,寒天平板希釈法にてMIC値を求める際の妨げにはなっていないことが示唆された。一方でPMA-PCRを用いた生菌選択的PCRにおいては,本菌生菌が死菌同様にPCR阻害を受けたことが示唆され,球形化した本菌の定量化にはさらなる検討が必要と考えられる。