The 94th Annual Meeting of Japanese Society for Bacteriology

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6 Virulence Factors and Biophylaxis

[ODP6F] f. Immune Mechanism, Development of Vaccines

[ODP-182] Host defense mechanism by nitric oxide and super sulfide in Salmonella infection

○Masaaki Yoshida1, Tetsuro Matsunaga1, Tsuyoshi Takata1, Tomoaki Ida1, Masato Tsutsui2, Masanobu Morita1, Tomohiro Sawa3, Takaaki Akaike1 (1Dept. Environ. Med. Mol. Toxicol., Tohoku Univ. Grad. Sch. Med., 2Dept. Pharmacol., Grad. Sch. Med., Univ. the Ryukyus, 3Dept. Microbiol., Grad. Sch. Med. Sci., Kumamoto Univ.)

【背景】我々はこれまで,細菌感染や炎症病態において惹起される一酸化窒素(NO)の直接的な抗菌作用や,サルモネラ感染におけるNOの二次メッセンジャーである8-ニトロ-cGMPによるオートファジー誘導を介した感染防御機能を明らかにした(Nat Chem Biol, 2007; Mol Cell, 2013, 2020)。一方で,細胞内寄生菌であるサルモネラが,パースルフィドなどの超硫黄分子を産生し,上記の親電子シグナルを制御することで病原性を発現することを明らかにした(Cell Chem Biol, 2018)。今回,NO合成酵素(NOS)欠損マクロファージを用いてNOと超硫黄のクロストークを介する抗サルモネラ感染防御について検討した。
【方法および結果】生体内のNO合成に関わるnNOS(神経型NOS)/eNOS(内皮型NOS)/iNOS(誘導型NOS)の三重欠損マクロファージの培養細胞系に,サルモネラ(ネズミチフス菌)の野生株あるいは硫化水素産生酵素欠損株を感染させ,gentamicin protection assayにて細胞内増殖を評価した。その結果,NOに依存したサルモネラに対する細胞内抗菌活性を確認した。現在さらに,NOの抗菌活性とCARS2などの超硫黄生成酵素とのクロストークについて検討している。
【考察】我々は各種NO合成系由来のNOの多様な生理機能を明らかにしてきた。また,本総会にて当グループの高田らが,各種NOSが新規な超硫黄生成活性を有することを報告する予定である。よって今後,NOと超硫黄による感染防御の分子メカニズムの解明が進むことが期待される。