[YRS1-3] アメリカで一流を目指した無謀な私
大学院で閉塞感と将来への不安を感じていた私は,博士号取得直後に渡米した。アメリカへ行けば大きなチャンスが与えられ,研究者として飛躍できると幻想を抱いていたが,現実は甘くはなかった。コネなし,実績なしの私を,アメリカの一流研究室が受け入れてくれるはずもなく,渡米後一年経ったころ私は研究者人生終焉の危機に直面した。私はその後巻き返し,研究者として大きく飛躍することが出来た。しかし,この成功には多くの苦労と,長い年月が必要であった。本講演では,私の長い留学生活の中から特に,ターニングポイントとなった出来事を,反省点を交えて振り返る。若手研究者が,留学を含めた今後のキャリア形成を考える際の参考になれば幸いである。