The 95th Annual Meeting of Japanese Society for Bacteriology

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[ODP11] 3. Physiology / Structural biology -b. Motility

[ODP-052] Hyalin-like protein of Capnocytophaga ochracea involves in gliding

Takenobu Warita1, Daichi Kita2, Eitoyo Kokubu1, Kazuyuki Ishihara1 (1Dept. Microbiol., Tokyo Dent Col., 2Dept. Periodontol., Tokyo Dent Col.)


Capnocytophaga ochraceaは,デンタルプラークを構成するグラム陰性桿菌である.本菌は,type-IX secretion system(T9SS)を持ち,それによってgliding motility-associated C-terminal(CTD)domainを持つタンパクを菌体外に分泌する.C. ochraceaのCoch_0033とCoch_1336は,CTDドメインを持つタンパクをコードする.これらのタンパクはhyalinとannotateされているが,機能は未知である.このうちCoch_0033はKEGGではquorum sensing に関わるタンパクとの類似性が示唆されている.T9SSは,他の菌種においてもバイオフィルム形成に関わることから,これらの欠損株を作成し,バイオフィルム形成性と運動性についてその影響を検討した.Coch_0033,Coch_1336どちらの欠損株においても野生株に比較して増殖速度の変化は認められなかった.寒天培地上でのglidingの結果として認められるcolony周辺の広がりは,両欠損株ともに認められなくなっていた.Crystal violetによるバイオフィルム量を測定すると,Coch_0033欠損株ではバイオフィルム形成量に差は認められなかった.共焦点レーザー顕微鏡による観察においてもCoch_0033のバイオフィルム形成量に変化はなく,その密度がやや低下しているのみであった.これらの結果からCoch_0033とCoch_1336は,本菌のglidingに関わるタンパクである事が明らかになった.