The 95th Annual Meeting of Japanese Society for Bacteriology

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[ODP30] 7. Antimicrobial agents and resistance -a. Antimicrobial agents

[ODP-192] Enhancement of antibacterial activity of lactic acid bacteria by stimulation of Lonicera caerulea

Masaaki Minami1, Mineo Nakamura2 (1Dept. Bacteriol., Grad. Sch. Med., Nagoya City Univ., 2Nakamura Pharmacy)


【背景】ハスカップは北海道のアイヌ民族が古来より不老長寿の実として食してきた植物の果実である.乳酸菌はグラム陽性菌を殺菌するバクテリオシンを産生し,様々な条件下でバクテリオシンは増強する.そこで今回ハスカップの果実エキス刺激による乳酸菌のバクテリオシン産生の影響を検討した.
【方法と材料】厚真産ハスカップ果実のメタノール抽出によりHKPエキスを作成した.濃度を変えたHKPエキスを添加したMRS液体培地で乳酸菌Lactococcus lactis subsp.lactis JCM1158株を30℃24時間5%CO2で培養した.羊血液寒天培地にindicator strainとしてMicrococcus luteus JCM1464株を塗布した後に,濃度を変えたJCM1158株を添加した抗菌ディスクを培地上に置き,30℃24時間5%CO2で培養した.抗菌ディスクの周囲の抑制帯を計測することで,HKPエキスによるJCM1464株の増殖抑制効果を評価した.また嫌気培養後のJCM1464株のNisinAのmRNA発現も測定した.
【結果】羊血液寒天培地上でJCM1464株は乳酸菌JCM1158株添加ディスクの周囲に抑制帯を認めた.この抑制効果は濃度依存的に増加した.また無処理のJCM1158株と比較してHKPエキス処理したJCM1158株のNisinA mRNAの発現は増強していた.
【結論】我々の結果から,ハスカップはLactococcus lactis subsp.lactisを刺激することでMicrococcus luteusに対する抗菌効果を増強させ,この作用機序がNisinAの産生の活性化による可能性を示唆した.