土木分野におけるIoT/AIのあり方（3)

[CS10-24] AIを活用したNATM発破良否判定システム「Blast AI」の開発

*杉山 崇¹、中林 雅昭¹、田中 徹¹、本木 章平¹、大橋 英紀¹、遠野 宏季²、樺澤 達将²、Baillehache Pascal² (1. 戸田建設（株）、2. （株）Rist)

キーワード：NATM、発破良否判定、AI、3次元データ

山岳トンネルの発破掘削工法において、発破後の飛石形状の３Ｄモデルを基に、発破の良否をAI（人工知能）により判定する発破良否判定システム『Blast AI』を開発した。本システムは、次の発破パターンを検討するために、従来熟練トンネル技能者が行っていた発破後の良否判定を自動化するものである。この判定自動化実現に向けて、AIの学習に使用する教師データのために、模擬的トンネルを作成して３次元飛石形状データを約150組収集した。この教師データ使用して深層学習（Deep Leaning）により熟練者に代わって判定するAIモデル「Blast AI」を構築し、熟練者の判定を正解とする正答率約85％を達成した。