[CS12-05] 早期地震諸元推定結果と地震基盤深さの関係に関する検討
キーワード:早期地震警報、早期地震諸元推定、地震基盤深さ
地震時に鉄道施設や列車の走行安全性が懸念される場合、主に新幹線では可能な限り早く列車を停止させるシステムが稼動している。このシステムに導入されている早期警報用地震計は、P波初動数秒の情報から震央位置とマグニチュードを推定し、列車停止の警報を出力する機能を有している。本研究では、早期警報用地震計の設置地点選定の適正化を目的として、地震基盤深さが地震諸元推定結果に与える影響について検討した。その結果、震央方位推定は地震基盤深さとの依存性が高く、地震基盤が浅い観測点ほど、震央方位の推定精度が向上する傾向が見られた。これは早期警報用地震計を新設する際の位置選定基準として有益な情報であると考える。
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