[CS12-15] 歴史的な土地改変を行った甲府市街地の微動による推定表層厚と地震被害との関係
キーワード:常時微動観測、推定表層地盤構造、甲府盆地、甲府市街地、安政東海地震
過去の地震被害や人口改変記録,建物所有者からの地番調査記録に基づいて計画した常時微動観測によって,市街地の軟弱地盤の面的分布を推定する方法を提案し,甲府市街地の表層地盤構造を面的に評価することを試みた.その結果,1854年安政東海地震による家屋潰家率が高かった地区で,微動観測による推定表層厚が厚いことが示され,甲府城下の町屋の建ち並ぶ地区と藤川の氾濫原がほぼ一致することがわかった.本研究で試みた手法は,かつて城下町であったような地方都市ではどこにでも適用可能と思われ,建物や地下ライフラインの地震被害推定を面的に行うために有効と思われる.
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