強震動・断層変位

[CS12-19] Sesimic obsevation system with multiple seismometers in borehole (Part1 Overview of system equipments and the installation)

*岩田 賢¹、橋本 和佳¹、田中 浩平²、坂井 公俊²、松田 滋夫³、犬飼 均³ (1. 中央開発株式会社、2. 鉄道総合技術研究所、3. クローバーテック株式会社)

Keywords:Seismic observation, Surface ground, Vertical array, Observation system

耐震設計における地震動評価においては，表層地盤の地震時挙動を適切に把握することが重要である．特に強震時の非線形化や地中の3次元波動伝播については未だに不明な点も多く，実証研究が不可欠である．このような目的のために，地中・地上をペアとした1次元鉛直アレイ地震観測点が設置されてきた．しかし，地中地震計はボーリング孔底に設置することが一般的であるため，地震計の設置数分だけボーリング孔が必要となり，敷地や予算の制約からその設置数には限りがあった．そこで，1つのボーリング孔で10個の地中地震計を設置した鉛直アレイ地震観測で，地震動の複雑な伝播，減衰特性等の観測が可能となり，その設置方法について述べる．