[CS12-19] 鉛直多連地震観測システムの構築(その1 観測システムの概要)
キーワード:地震観測、表層地盤、鉛直アレイ、観測システム
耐震設計における地震動評価においては,表層地盤の地震時挙動を適切に把握することが重要である.特に強震時の非線形化や地中の3次元波動伝播については未だに不明な点も多く,実証研究が不可欠である.このような目的のために,地中・地上をペアとした1次元鉛直アレイ地震観測点が設置されてきた.しかし,地中地震計はボーリング孔底に設置することが一般的であるため,地震計の設置数分だけボーリング孔が必要となり,敷地や予算の制約からその設置数には限りがあった.そこで,1つのボーリング孔で10個の地中地震計を設置した鉛直アレイ地震観測で,地震動の複雑な伝播,減衰特性等の観測が可能となり,その設置方法について述べる.
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