令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(地震応答解析,強震動予測,地盤振動,地盤液状化,断層変位,災害調査・解析,地震・津波防災)

強震動・断層変位

2019年9月5日(木) 12:40 〜 14:10 CS-1 (幸町南6号館 第2講義室)

座長:古川 愛子(京都大学)

[CS12-22] 平成28年熊本地震前震における後続パルス波を再現する3次元断層モデル

*豊増 明希1、後藤 浩之1、澤田 純男1 (1. 京都大学)

キーワード:熊本地震、Double Difference法 、メカニズム解、震源モデル、後続パルス波

熊本地震前震においてS波初動(S1)から約5秒(S2),約8秒(S3)遅れの2つの後続パルス波が複数の観測点で確認され,地中地震動においても同様に確認できた.特にS3において最大速度を観測した地点が存在し,工学的に無視できる記録ではない.走時を用いてS2,S3の発生位置を推定したところ,ともに震源の南西側,かつ震源断層のごく近傍であった.さらにメカニズム解を推定したところS2,S3はS1とは異なるメカニズム解をもつと推定された.最後に後続パルス波を考慮した震源モデルの推定を試みたが信頼できるモデルを推定できていない.今後は3次元断層モデルを改良し,前震の破壊メカニズムを推定する.

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