地中構造物・管路の地震応答と液状化

[CS12-35] 繰返し非排水三軸試験によるマイクロスフェアを用いた不飽和化工法の液状化強度特性

*加藤 一紀¹、樋口 俊一¹ (1. （株）大林組)

キーワード：不飽和、液状化特性、繰返し非排水三軸

原子力発電所再稼働に向けた安全審査において、設計地震動の上昇に伴い、比較的硬い砂地盤に対しても液状化の可能性が指摘されるようになってきている。このような背景から、比較的密な地盤に対して、追加の液状化対策を要する場合を想定して、マイクロスフェアを用いた不飽和化工法に着目し、繰返し非排水三軸試験を実施した。

試験結果から、無対策との液状化強度が同等でも、マイクロスフェア対策した場合、１）平均有効主応力が維持されやすく、その間は地盤の変形抑制効果が期待できること、２）大きなせん断力が作用する場合において、圧縮側の軸ひずみの増加が緩やかになり、過剰間隙水圧の上昇を抑制しうることが示された。