橋梁等の地震時挙動

[CS12-55] Effection of hysteresis model on the variability of structural response due to the uncertainty of phase spectrum

*名波 健吾¹、坂井 公俊¹、室野 剛隆¹ (1. 鉄道総合技術研究所)

Keywords:phase spectrum, time history wave, dynamic analysis, hysteresis model, structural response

地震発生時における構造物の動的応答は，仮定する履歴モデルや地震動の特性により大きく異なる．そこで本研究では，位相特性の異なる多くの時刻歴波形を用いて動的解析を行った場合の応答値の不確定性を定量化した．これを複数の履歴モデルを用いて行い，履歴モデル別の応答値のばらつき具合を比較した．その結果，履歴モデルの線形，非線形の別および履歴ループの考慮の有無により応答値のばらつき具合が異なることが分かった．これにより，時刻歴波形を用いて応答値を評価する際に履歴モデルを適切に選択することの必要性が示唆された．