橋梁等の地震時挙動

[CS12-61] ミャンマー国吊橋の耐震性能照査に係わる報告３～Pathein 橋解析と考察～

*野末 康博¹、合田 哲郎¹、長井 宏平²、松本 浩嗣³、岩崎 英治⁴ (1. 日本工営株式会社、2. 東京大学、3. 北海道大学、4. 長岡技術科学大学)

キーワード：耐震性能評価、動的応答解析、ミャンマー、吊橋、TDAP III、Pathein橋

ミャンマー国吊橋の耐震性能照査に係わる報告１及び２では、Twantay 橋に係る時刻歴応答解析を実施し、断面照査及び現況再現による影響の検討を行った。本論文では、ミャンマー国に存在する類似構造を有する吊橋の一つであるPathein 橋を対象とした解析的検討を報告する。結果として、Pathein橋の解析においても、特に杭基礎を有するアンカレイジ基礎が地震に対して構造的な弱部となることが分かった。また、Twantay 橋と比べてPathein 橋では、アンカレイジの重量が小さく地盤条件が良いことから、杭体に発生する応力度が小さくなることが確認された。