都市ネットワーク 防災シミュレーション

[CS12-78] Fundamental study on integration between numerical analyses of engineering and social science fields for a large-scale urban earthquake simulation

*飯山 かほり¹、大谷 英之²、マッデゲダラ ラリス³、堀 宗朗⁴ (1. 東京工業大学、2. 理化学研究所、3. 東京大学、4. 海洋研究開発機構)

Keywords:Integrated prediction system, Urban earthquake simulation, Data conversion, Traffic simulation, Road closure

統合的予測システムに基づく都市地震応答シミュレーションは，自然災害が及ぼす多岐多様な被害を定性的・定量的に評価するために重要な役割を果たす．本研究では，東京大学地震研究所で開発された統合地震シミュレータを利用し，地震発生に伴う建物被害推定を対象とした工学系数値解析と災害後の交通流予測を対象とした社会科学系数値解析の統合を諮った．交通流シミュレーションにおいて必要となる建物被害に関する情報は，道路ネットワークの通行可否を判断するための要素である．本稿では建物被害情報を道路ネットワークのリンク情報に変換するまで方法論を具体化するとともに，異分野間の解析統合における課題を抽出した．