原子力施設に係る土木技術 (2)（構造物、トンネル）

[CS14-10] 断層変位が作用した土被りが異なるRCカルバートの応答と損傷モード

山口 和英¹、伊藤 悟郎¹、肥田 幸賢¹、*堤内 隆広²、米澤 健次²、永井 秀樹² (1. 東北電力、2. 大林組)

キーワード：地中RCカルバート、3次元非線形有限要素法、連成解析、逆断層変位、土被り

地中のRCカルバートに断層変位が作用するときの応答や損傷は、地盤と構造物の連成による相互作用で複雑なものとなる。
本報文では、断層変位に対する地中構造物の健全性評価を目的として、岩着された地中のRCカルバートに逆断層変位が作用する場合を対象に、3次元非線形有限要素法を用いた構造物および地盤の連成解析による評価を行った。構造物や地盤の応答、破壊性状に影響を与えるパラメータとして土被りに着目し、3ケースの異なる土被りを考慮した。
連成解析により、土被りの違いによる構造物の破壊モードの変化や、浅い土被りの場合に構造物が破壊せず地盤が先行して破壊することが評価出来ることを示した。