原子力施設に係る土木技術 (2)（構造物、トンネル）

[CS14-16] A Study on Stabilizing and Accelerating Seismic Response Analysis of Nuclear Power Plant Buildings Using A High-Fidelity Model

*本山 紘希¹、堀 宗朗²、澤田 昌孝³ (1. 香川大学、2. 東京大学、3. 電力中央研究所)

Keywords:Seismic Response Analysis, Large-Scale Reinforced Concrete Structure, High Performance Computing

原子力発電所の建屋の地震応答解析では，質点系のモデルが使用されることが多い．一方で，ソリッド要素の詳細モデルを用いた解析手法を適用することで，より大きな地震荷重に対する適用性や精度を確保することも重要である．本研究では，著者らが開発する大規模鉄筋コンクリート構造物の地震応答解析のための高性能計算の有限要素法ソフトウェアの開発について示した．特にコンクリート材料の非線形解析の安定化および高速化について説明した．また，手法の有効性の検証のため開発したソフトウェアを建屋のモデルに適用した．既存の著者らの開発と比較して，開発手法により安定化・高速化が達成されていることから，手法の有効性を示した．