新設および大規模改修時における橋梁計画 (1)

[CS3-02] 既設鋼床版のU リブ横リブ交差部に対するアングル補強の解析的検討

*田辺 篤史¹、松本 理佐²、國年 滋行³、坂野 昌弘⁴ (1. 株式会社日建設計シビル、2. 京都大学、3. 和歌山河川国道事務所、4. 関西大学)

キーワード：鋼床版、疲労、補強、FEM解析

鋼床版は軽量性から長大橋で広く使用されているほか，工期短縮や地震荷重軽減からRC床版やPC床版の更新にも活用が期待されている．しかし，鋼床版には疲労の問題がある．そのため，「鋼床版の疲労耐久性向上に関するPJ」では鋼床版U リブ横リブ交差部を対象に疲労耐久性向上工法を提案し，その効果を明らかにすることを目的に研究を実施している．本研究では，既設鋼床版のUリブと横リブ交差部を対象に，アングル材補強の効果を，実橋モデルのFEM解析により確認した．その結果，主応力および溶接線直交方向応力を低減できることから，アングル補強はUリブ横リブ交差部の疲労強度向上に効果があることを確認した．