新設および大規模改修時における橋梁計画 (1)

[CS3-03] Experimental Study on Retrofitting Method against Fatigue Cracking at the Upper End of Vertical Stiffeners in Orthotropic deck

*坂本 千洋¹、小西 日出幸²、奥村 信太郎³、坂野 昌弘⁴ (1. 建設コンサルタンツ協会、2. 日本橋梁建設協会、3. 近畿地方整備局、4. 関西大学)

Keywords:Orthotropic deck, Vertical Stiffeners, Fatigue Test, Tapping Bolt (Thread Rolling Screw), Retrofitting Method

鋼床版構造は，軽量化と工期短縮の面で有利であるが，疲労耐久性が課題となっている．そこで，「鋼床版の疲労耐久性向上に関する研究プロジェクト」が平成２９年度から立ち上げられ検討が進められている．本報では垂直補剛材上端部の疲労損傷に着目し，ＴＲＳを用いた補強工法を適用して，補強前後の応力分布と疲労寿命を比較することによって補強工法の効果を検証することを目的とする．その結果，外側載荷より内側載荷の方が，デッキ側よりも補剛材側の方が，Ｕ１側よりもＵ２側の方が大きな圧縮ひずみが生じる．また，ＴＲＳによる当て板補強を施すことにより，垂直補剛材コバ面に生じる応力が３分の１に減少することが確認された．