複合構造物 (1)

[CS6-03] 鋼コンクリート合成床版における”節突起リブ”のずれ止め効果
‐　節状突起を配列した異形鋼板の引抜き試験　-

*藤林 博明¹、小枝 芳樹¹、井口 建斗¹、岩田 幸三¹、松井 繁之² (1. 川田工業、2. 大阪大学)

キーワード：合成床版、横リブ、異形平鋼、引抜き試験

鋼コンクリート合成床版において、底鋼板の横リブに“縁突起を有する異形平鋼”を適用した場合、突起のあご部がコンクリートとの鉛直方向のずれを拘束する効果により、押抜きせん断耐力が著しく増大する。加えて、異形平鋼の側面に突起を配列すれば、横リブ長手方向のずれを拘束する効果により、スタッドジベルの省略が期待される。そこで、“縁突起＋側面に節状突起配列を有する異形平鋼”の横リブ（”節突起リブ”）を合成床版に用いた場合のずれ止め効果を評価する目的で、節状突起を配列した異形鋼板の引抜き試験を行った。結果、初期の微小な滑りに対して高いずれ抵抗力を有し、合成床版のずれ止めとして効果的に機能することがわかった。