道路橋床版の点検診断と長寿命化技術 (1)

[CS8-06] 軸直角方向に間詰部を設けた取替RC床版の耐疲労性の検証

*高橋 明彦²、阿部 忠⁴、小野 晃良¹、大西 弘志²、久田 真³ (1. 株式会社小野工業所、2. 岩手大学、3. 東北大学大学院、4. 日本大学生産工学部)

キーワード：RC床版、取替RC床版、輪荷重走行疲労実験、耐疲労性

本研究は，地方公共団体が管理する道路橋RC 床版，すなわち交通量は少ないものの塩害や凍害を受け，床版上面は土砂化より撤去を余儀なくされた床版を対象に，RC 構造とした取替 RC 床版を提案した。プレキャスト版に用いる主筋の端部には三角形，配力筋には円形の 2種類の突起を設けた鉄筋を配置した継手構造を提案した。よって，継手構造である間詰部を床版中央の軸直角方向に設けた取替 RC 床版供試体を用いて，輪荷重走行疲労実験を行い，耐疲労性を評価し，地方公共団体が管理する取替 RC 床版の実用性を検証する。