土木分野におけるセンサ技術の利用と可能性 (7)

[CS9-57] バックパック型レーザー計測による計測事例の紹介

*江本 聡志¹、金子 雅博²、沖 咲良²、亀井 志郎³ (1. 国際航業、2. 西日本高速道路エンジニアリング中国、3. クモノスコーポレーション)

西日本高速道路では、維持管理や防災対策を目的に、本線や付帯構造物の空間情報取得が順次行われている。空間情報の取得には航空機や車両、近年ではUAVなど多種多様なレーザー計測機器が利用されている。しかし、従来の手法では地形状況や障害物、航空法の規制などで、閉塞空間やのり面上下部、自然斜面内などの計測が困難であった。そこで、人が背負って移動しながら計測するバックパック型レーザー計測機器を利用し、従来手法では計測困難と想定される状況下で試行的に計測を実施した。計測は、社屋、公園、山林で実施し、各データの比較やデータ取得時および解析方法における課題抽出を行い、今後の計測精度向上に向けた基礎資料とした。