波動・振動

[I-06] 生育木の振動特性に関する実験的研究

*小幡 卓司¹、佐藤 太裕²、中垣 俊之³、田中 良巳⁴、日浦 勉⁵ (1. 北海学園大学、2. 北海道大学大学院工学研究院、3. 北海道大学電子科学研究所、4. 横浜国立大学環境情報研究院、5. 北海道大学大学院北方生物圏フィールド科学センター)

キーワード：樹木の振動特性、振動実験

林業においては，台風や低気圧による強風時に，生育中の樹木が倒壊あるいは根本近辺から折れ，甚大な被害が発生することがある．倒壊した樹木は痛みが激しく，塵芥として廃棄される運命にあり，その経済的損失は非常に大きい．また，本来は材として伐採されるまでCO₂を吸収する役割を担う樹木が，逆に焼却処分されて多量のCO₂が排出されることは，地球環境の観点からも好ましいものではない．一方，樹木の振動特性に関しての工学的研究は非常に少なく，その中でも，樹木の倒壊メカニズムを実験的・解析的に研究したものはほぼ皆無であり，こ本研究を推進することにより，今後の林業に関する多くの知見を得られるものと考えられる．