維持・管理（一般）

[I-100] AASHTO Load Ratingを活用した鋼鈑桁橋システムの安全性評価に関する2,3の考察

*舟山 耕平¹、山口 隆司¹、有村 健太郎² (1. 大阪市立大学大学院、2. 株式会社オリエンタルコンサルタンツ)

キーワード：Load Rating、全橋FEM解析、維持管理、安全性評価

道路橋の老朽化に伴い、これらの維持管理が喫緊の課題である。米国では、load ratingという既設橋梁の耐力評価手法が規定されている。本研究では構造システム挙動に着目し、腐食劣化を有する全橋解析を実施した上で、load ratingによる安全性評価を試みた。解析ではせん断または曲げが支配的となる荷重作用下において、主桁数、腐食桁をパラメータとした。評価結果より、ある一つの桁端部に腐食劣化を有する場合、使用限界状態では判定基準である1.0を下回るが、終局限界状態では、構造システム挙動を考慮した場合1.0を満足する。また曲げが支配的となる支間部では、使用および終局限界ともにRF値は1.0を上回る。