維持・管理（点検モニタリング）

[I-122] Scour Detection of Railway Bridges based on Ambient Vibration Monitoring

*吉留 一博¹、金 哲佑¹、五井 良直¹、濱田 吉貞²、北川 慎治³、篠田 正紀³ (1. 京都大学大学院、2. JR西日本、3. 富士電機（株）)

Keywords:Scour evaluation, Vibration monitoring, Railway bridges

河川に架かる鉄道橋梁は洪水によって橋脚基礎部を支える周辺地盤が洗掘され，基礎の安定性が低下し，最悪の場合，橋脚が傾斜したり倒壊したりする恐れがある．鉄道事業者は増水後の橋梁における列車運行の意思決定を迅速に行うために，洗掘の発生有無をタイムリーに計測できる手法を模索している．実験室レベルでは，洗掘が生じた際に橋脚の固有振動数が減少することが知られている．通常ハンマーを用いた衝撃振動試験が行われるが，安全上の観点から増水時には行われない．そこで本研究では橋梁の振動モニタリングによる損傷検知技術に着目し，増水時の振動特性から橋脚の安定性を評価するために常時微動データを用いてシステム同定を行う．