令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

診断・補修・補強 (3)

2019年9月3日(火) 14:55 〜 16:25 I-5 (幸町北3号館 322講義室)

座長:北根 安雄(京都大学)

[I-149] 長崎県瀬戸中央橋における10年間のワッペン式暴露試験(その1)

*安波 博道1、中島 和俊1、酒井 公大2、三浦 正純1、加納 勇3、森田 千尋4 (1. 一般財団法人土木研究センター 、2. 長崎県土木部、3. 加納橋梁技術事務所、4. 宮崎大学)

キーワード:耐候性鋼橋梁、暴露試験、腐食環境、腐食予測、維持管理

橋梁の主構造部材に耐塩害性を高めたニッケル系高耐候性鋼材が採用された瀬戸中央橋において,本橋の竣工直前に主桁本体にワッペン式暴露試験片を貼付し,10年間の経過観察を行った.暴露試験はニッケル系高耐候性鋼材とJIS耐候性鋼材の2鋼種とした.本稿では,10年間の暴露試験の結果に基づき,(1)ワッペン試験と本体の腐食減耗の相関,(2)ニッケル系高耐候性鋼材とJIS耐候性鋼材との耐食性の比較等について考察した.結果として,ワッペン式暴露試験は主桁本体の腐食現象をよく再現できていること,本橋の腐食環境下においてニッケル系高耐候性鋼材は耐食性能に有意差があるものと評価されることを示した.

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