座屈・耐荷力（桁）

[I-170] 床版ディテールが合成桁の曲げ耐荷力に与える影響

*高橋 誠汰¹、宮下 剛¹、小野 潔²、林 偉偉²、野阪 克義³、北根 安雄⁴、白戸 真大⁵、橘 肇⁶ (1. 長岡技術科学大学、2. 早稲田大学、3. 立命館大学、4. 名古屋大学、5. 国土技術政策総合研究所、6. 駒井ハルテック)

キーワード：部分係数設計法、塑性設計、合成桁、曲げ耐荷力、載荷実験

近年,より経済的な設計を行うことのできる合成桁が再び注目されている.合成桁は鉄筋コンクリート床版（RC床版）を有効断面の一部として取り扱う複合構造物である.平成29年度に実施した曲げ耐荷力実験では全塑性モーメントを超えて床版が圧壊し,最大荷重に達することが確認された.しかし,この床版圧壊が床版内の鉄筋座屈に起因し,荷重が急減する可能性が残された.このため今年度の実験では,床版ディテールが曲げ耐荷力に与える影響を把握するために,形状は平成29年度の試験体と同様にした上で,床版の鉄筋配置を変更した.
実験より,鋼桁断面の一部塑性化を許容することで,現行の道示からの強度向上が見込めることが分かった.