令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

座屈・耐荷力(板・その他)

2019年9月4日(水) 10:25 〜 11:55 I-1 (幸町北3号館 311講義室)

座長:前田 和裕(株式会社オリエンタルコンサルタンツ 関東支社構造部)

[I-183] SBHS400を用いた十字継手の残留応力に関する実験的研究

*稲森 大樹1、石河 佑太1、小野 潔1、宮下 剛、岡田 誠司、竹嶋 夏海 (1. 早稲田大学)

キーワード:残留応力、SBHS400、橋梁用高性能鋼材、自由突出板

SBHSは、鋼重削減や製作コスト削減等の可能性が期待されている橋梁用高性能鋼材で、SBHS400は2011年にJIS規格化された。溶接鋼構造物は溶接による残留応力が生じているが、残留応力は鋼部材の耐荷力を低下させるため残留応力を把握することは鋼部材の耐荷力の評価において重要である。しかし、SBHS400製十字継手の残留応力に関する研究例は少なく、データが不足している。そこで、本稿ではSBHS製十字継手を対象とし、切断法による残留応力の測定を行った。実験結果によれば、溶接部に近い場所で引張残留応力が生じ、それ以外の場所では降伏応力の約0.15倍の圧縮残留応力が生じることがわかった。

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