疲労 (2)

[I-212] 支圧接合ボルトを用いた垂直補剛材補強と直近トラフリブへの影響

*金田 和樹¹、竹渕 敏郎²、長坂 康史¹、佐々木 沙織³、穴見 健吾³、藤間 誠司⁴ (1. 川田工業、2. MKエンジニアリング、3. 芝浦工業大学、4. デンカ)

キーワード：鋼床版垂直補剛材、維持管理、疲労損傷、リフトアップ、疲労試験

近年，鋼床版桁橋の垂直補剛材とデッキプレートの溶接止端部における疲労き裂の発生が数多く報告されている．この疲労き裂は，走行する車両の輪荷重が直上近傍を通過する際に垂直補剛材がデッキプレートの変形を拘束し，溶接止端部に応力集中が生じることで発生する．過年度においては，支圧接合ボルトを用いたリフトアップ工法を提案し，実橋梁の垂直補剛材部に施工して，応力の低減効果を確認した．本年度は，本工法の補強効果と効果の持続性の確認，および周辺部材への影響を検討するために疲労試験を行った．