[I-225] 損傷抑制型結合方式を用いた杭基礎構造の地震時挙動 その1 静的非線形解析
キーワード：損傷抑制型結合、杭構造、密帯鉄筋、耐震設計、静的非線形解析
近年の巨大地震の甚大な被害に鑑み改訂された耐震設計基準の設計地震動は大きなものとなり，鉄道耐震基準の想定地震動においては，最大で弾性応答2.6Gとなる．それに伴い構造部材の耐力は増加の一途を辿り，その結果，構造物自体は大型化してきている．特に地中構築の杭部材は，地上構築部材と比べ損傷度を低くする設計的配慮も加わり，杭径・杭長・鉄筋量が増大し建設コストが増加となる傾向にある．これらの課題に対し，杭の高性能化，スリム化および低コスト化を図ることを目的とし，合理的な杭基礎構造の一つである損傷抑制型結合方式に関して検討している．本稿では，その中の解析検討などについて示す．
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