令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

免震構造・デバイス (1)

2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 I-5 (幸町北3号館 322講義室)

座長:豊岡 亮洋(鉄道総合技術研究所)

[I-237] 橋梁上部構造の挙動に追随する横変位摩擦ダンパーの静的載荷実験

*木村 浩之1、蔵治 賢太郎2、右高 裕二3、波田 雅也1、牛島 栄1 (1. 青木あすなろ建設、2. 首都高速道路、3. 首都高速道路技術センター)

キーワード:摩擦ダンパー、ダイス・ロッド式、橋梁、制震、静的載荷試験

筆者らは,ダイス・ロッド式摩擦ダンパー(以下,摩擦ダンパー)を用いた耐震補強工法を提案している.摩擦ダンパーの取付直角方向に相対変位が発生すると,ダンパー軸が傾き,本来の取付方向に対する制震効果が低下する可能性があることから,筆者らは,橋軸方向変位をはじめとする上部構造の挙動に追随し,橋軸直角方向の力のみを摩擦ダンパーに伝える機構(横変位摩擦ダンパー)を考案した.本報では横変位摩擦ダンパーの変位追随性能および履歴性能の確認を目的として実施した静的載荷実験について報告する.静的載荷実験の結果,横変位摩擦ダンパーが複数方向の変位に対して追随し,摩擦ダンパーの履歴性能が保持されることを確認した.

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